平成23年保育士試験問題−児童福祉

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問題 1.

 次の文は、明治時代後期においてわが国の児童福祉の進展に貢献した歴史上の人物に関する記述である。(   )にあてはまる人物名として正しいものを一つ選びなさい。

 プロテスタントである(   )は、1899(明治32)年、東京市郊外巣鴨に家庭舎方式の私立感化院「家庭学校」を設立した。(   )は北海道空知集治監の教誨師としての体験と自らのアメリカ留学での研究から、犯罪者となる要因がその少年時代にあり、そこに着目して感化教育事業を行わない限り成人の犯罪は少なくならないとして、犯罪を犯した少年に良い環境と教育を与えることによって感化する感化院の設置を主張した。これらの活動が契機となって、1900(明治33)年、感化法が成立した。

1 留岡 幸助
2 徳永 恕
3 倉橋 惣三
4 石井 十次
5 糸賀 一雄

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問題 2.

 次の【I群】の法律等の名称と【II群】の文を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】
A 児童福祉法
B 児童憲章
C 児童の権利に関する宣言
D 児童の権利に関する条約

【II群】
ア すべての児童は、愛とまことによつて結ばれ、よい国民として人類の平和と文化に貢献するように、みちびかれる。
イ 児童は、あらゆる状況にあつて、最初に保護及び救済を受けるべき者の中に含められなければならない。
ウ 締約国は、すべての児童が生命に対する固有の権利を有することを認める。
エ すべて児童は、ひとしくその生活を保障され、愛護されなければならない。

(組み合わせ)
  A  B C  D
1 ア ウ エ イ
2 イ エ ウ ア
3 ウ ア イ エ
4 エ ア イ ウ
5 エ ウ ア イ

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問題 3.

 次の文は、児童の年齢や範囲に関する記述である。最も適切な記述を一つ選びなさい。

1 「児童の権利に関する条約」では、わが国における18歳未満で結婚した女子も、児童とされている。
2 「日本国憲法」では、第27条第3項で、勤労の権利に関して『児童は、これを酷使してはならない。』としている。
3 「母子保健法」では、児童を「児童福祉法」と同じく、乳児、幼児及び少年の3つに分けている。
4 「児童福祉法」では、乳児とは満2歳に満たない者とされている。
5 「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律」(いわゆる認定こども園法)では、第2条第1項で、子どもとは『満3歳以上小学校就学の始期に達するまでの者』とされている。

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問題 4.

 次の文は、「児童福祉法」第6条の記述である。(   )にあてはまる語句として正しいものを一つ選びなさい。

 この法律で、保護者とは、親権を行う者、未成年後見人その他の者で、児童を現に(   )する者をいう。

1 養護
2 養育
3 監護
4 育成
5 監督

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問題 5.

 次の文は、母子保護にかかわる「児童福祉法」第23条第1項の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 都道府県等は、それぞれの設置する( A )の所管区域内における保護者が、配偶者のない女子又はこれに準ずる事情にある女子であって、その者の監護すべき児童の福祉に欠けるところがある場合において、その保護者から申込みがあつたときは、その保護者及び児童を( B )において保護しなければならない。

(組み合わせ)
     A         B
1 福祉事務所  母子寮
2 福祉事務所  母子生活支援施設
3 福祉事務所  婦人保護施設
4 児童相談所  母子生活支援施設
5 児童相談所  婦人保護施設

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問題 6.

 次の文のうち、保健所の主たる業務として「児童福祉法」に規定されていないものを一つ選びなさい。

1 児童の保健について、正しい衛生知識の普及を図ること。
2 児童の健康相談に応じ、又は健康診査を行い、必要に応じ、保健指導を行うこと。
3 身体に障害のある児童及び疾病により長期にわたり療養を必要とする児童の療育について、指導を行うこと。
4 児童福祉施設に対し、栄養の改善その他衛生に関し、必要な助言を与えること。
5 学校教育に協力し、児童の健康の増進と発達の促進について助言すること。

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問題 7.

 次の文は、放課後児童健全育成事業についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

1 小学校に就学しているおおむね10歳未満の児童を対象としている。
2 全国的にみると、児童館の他、学校の空き教室等の施設を利用して行われることが多い。
3 児童に適切な遊びと生活の場を与えて、健全な育成を図ることを目的としている。
4 保育所の「待機児童問題」と同様に、特に都市部においては、現在「利用したいのに利用できない」という状況がある。
5 父母が就労等により昼間家庭にいない児童だけに限らず、広くすべての児童を対象としている。

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問題 8.

 次の文は、「児童福祉法」における児童福祉の費用に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

1 保育に関する費用について、市町村長は、本人又はその扶養義務者から、その家庭の家計に与える影響を考慮して、児
  童の年齢等に応じて定める額を徴収することができる。
2 児童相談所が行う児童福祉施設への入所にかかわる費用は、措置制度であるため、保護者が費用を負担することはない。
3 児童相談所が被虐待児童を一時保護する場合の費用は、国がすべて支弁する。
4 都道府県は、市町村が私立の保育所において保育を行ったときは、その費用の2分の1を負担しなければならない。
5 児童委員に要する費用は、市町村がすべて支弁する。

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問題 9.

 次の文のうち、社会保障審議会児童部会児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会が平成22年7月に発表した「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第6次報告)」に示された内容として、正しいものを一つ選びなさい。

1 死亡事例は、平成19年度に比して平成20年度は減少している。
2 平成20年度に死亡した子どもの人数は、100人を超えている。
3 平成20年度に「心中以外」の虐待で死亡した子どものおおむね3割が、3歳未満児である。
4 平成20年度に「心中(未遂を含む)」によって死亡した子どもの人数は、「心中以外」で死亡した子どもの人数の半数以下である。
5 平成20年度に「心中以外」で死亡した事例の養育者の状況は、「実父母」である割合が、半数を超えている。

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問題 10〜問題 11

  次の保育士の支援に関わる【事例】を読んで、問題10〜問題11に答えなさい。

  【事例】
    Mちゃんは4歳です。1か月前に保育所に入所してきました。お母さんが一人で養育しています。お母さんは、働いてい
   ますが、収入が少ないので、生活保護を受けています。お母さんは、保育所の迎えの時間に遅れたり、急にMちゃんを
   休ませたりすることがあります。担当の保育士としては、Mちゃんの表情も暗いように感じ、どこか気になります。

問題 10.

 次の文のうち、担当保育士が行う初期の対応として不適切な記述を一つ選びなさい。

1 Mちゃんの心身の様子や保育所での言動をていねいに観察する。
2 「どこか気になる」という理由を、同僚や先輩、上司と話し合ったり、文章に書き表したりするなどして、整理してみる。
3 お母さんに声をかけて、Mちゃんが保育所を好きになれているか聞いてみる。
4 お母さんに、「保育所の迎えに何度も遅れたり、急に休ませたりすることは不適切でネグレクトにあたります」と伝え、二度としないように注意する。
5 要支援事例として要保護児童対策地域協議会で情報交換や協議をしてもらえるように、主任保育士や園長に相談する。

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問題 11.

 その後、児童相談所から保育所に電話が入り、児童虐待の疑いがあるので、MちゃんとMちゃんのお母さんについて、話を聞かせてほしいとの申し出がありました。次の文のうち、保育所の対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。

1 電話での問い合わせには、一切応じられないと回答する。
2 お母さんの了承がなければ問い合わせには応じられないと回答する。
3 保育所として、適切で必要な内容のすべてを回答する。
4 伝える内容をMちゃんのお母さんに確かめた上で回答する。
5 虐待という重大な問題であるため、すべて園長ないし主任が対応すべきであり、担当保育士は、一切対応しない。

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問題 12.

 次の文は、2005(平成17)年以降のわが国の保育の動向に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 保育所入所待機児童は減少傾向にあり、この問題はほとんど解消するに至っている。
B 保育士について、児童の保護者に対する保育に関する指導が業務として加えられた。
C 家庭的保育事業が「児童福祉法」において法定化された。
D 「保育所保育指針」が新たに厚生労働省雇用均等・児童家庭局局長通知として告示された。

(組み合わせ)
  A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×

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問題 13.

 次の文は、児童厚生施設についての記述である。( A )〜( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 児童厚生施設は、児童遊園、児童館等児童に健全な( A )を与えて、その健康を増進し、又は情操を豊かにすることを目的とする施設である。児童館には、その規模や機能に応じて、小型児童館、児童センター、大型児童館、その他の4種別にわけられている。小型児童館は小地域を単位として児童の健全育成を図るもので、児童センターは、小型児童館の機能に加えて、児童の( B )のための機能が備えられている。大型児童館には3種別あり、そのうちA型は( C )が設置主体となるもので、小型児童館等の指導及び連絡調整等の役割を果たしている。

(組み合わせ)
   A     B      C
1 学び  非行防止  国
2 遊び  体力増進  都道府県
3 学び  宿泊訓練  国
4 遊び  体力増進  国
5 遊び  宿泊訓練  都道府県

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問題 14.

 次の文は、母子保健に関する記述である。誤ったものを一つ選びなさい。

1 3歳児健康診査の実施主体は、都道府県である。
2 平成17年〜平成21年の1歳6か月児健康診査の受診率は、全国平均で毎年90%を超えている。
3 妊娠の届出をすると、市町村から母子健康手帳が交付される。
4 助産施設は、経済的理由によって入院助産を受けられない妊産婦を入所させて、助産を受けさせる児童福祉施設である。
5 生後4か月を迎えるまでの乳児がいる家庭を訪問する乳児家庭全戸訪問事業は、保健師・助産師・看護師のほか、幅広い人材によって行われる。

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問題 15.

 次の文は、現行の障害児福祉に関する記述である。正しいものを一つ選びなさい。

1 保育に欠ける児童が障害児である場合は、都道府県の福祉事務所が、当該児童について保育所への入所措置をとる。
2 都道府県は、身体障害児に対して療育手帳を交付する。
3 児童相談所は、発達障害児の教育について相談があった場合、特別支援学校への就学を勧めることを原則としている。
4 精神または身体に障害のあるすべての児童について、障害児福祉手当が支給される。
5 知的障害児のための児童福祉施設には、入所施設のほか、通所施設がある。

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問題 16.

 次の文は、「母子及び寡婦福祉法」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 父子家庭はこの法律の対象とはされていない。
B この法律において「児童」とは、20歳に満たない者をいう。
C 母子家庭の母には、その自立を図るために努力をすることが求められている。
D 配偶者のない女子で現に児童を扶養している者及び寡婦に対して、その自立に必要な情報提供及び指導等を行う者を、婦人相談員という。

(組み合わせ)
  A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 × ○ ○ ×
4 × × ○ ×
5 × × × ○

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問題 17.

 次の文は、わが国の児童福祉で用いられる用語に関する記述である。正しいものを一つ選びなさい。

1 「保育単価」とは、保育所に入所した児童1人当たりの運営費の月額単価のことである。
2 「情緒障害」とは、情緒面の統制について、医学的に見て回復不能な欠損がある状態を指す。
3 「延長保育」とは、保育に欠ける児童を就学後も保育所で保育をすることを意味する。
4 「主任児童委員」とは、母子生活支援施設において、母子の生活指導を行う者のことである。
5 「特定妊婦」とは、妊娠中又は出産後1年以内の女子のことである。

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問題 18〜問題 20

  次の【事例】を読んで、問題18〜問題20に答えなさい。

  【事例】
    P保育士は、保育所で仕事を始めたばかりである。初年度は、経験豊かなQ保育士とともに、年長児の担当をするこ
   になった。
    P保育士は、保育所が実に(1)多様な家庭の子どもたちの保育をしていることを間もなく知った。
    たとえば、S児のお迎えがいつも高齢の方であることが気になり、Q保育士にその理由を尋ねると、S児は父子家庭
   の子どもで、父親が仕事で忙しいために、父親の実家の人が送迎をしてくれているのだと教えてくれた。
    T児は、保育所を休んだり、遅れて来たりすることが多い子どもである。T児についてもQ保育士に尋ねてみると、T児
   は母子家庭の子どもなのだが、母親がうつ病を患い、生活保護を受給しており、保育所でも今後どのように対応しよう
   かと検討を重ねていると教えてくれた。
    U児は、少しおっとりした性格で、友だちから、からかわれることが多い。軽度の知的障害が疑われるが、まだ診断は
   受けていないという。家庭との連絡帳から、母親の「友だちとうまく遊べていないのではないか」「先生のいうことをちゃん
   と理解できているだろうか」など、(2)U児に対する不安な気持ちが強くうかがわれる。
    こうしていろいろな家庭があることから、P保育士は、Q保育士に、もっと積極的に保育所で(3)子育て支援ができない
   だろうか」と話してみた。

問題 18.

 次の文は、下線部(1)多様な家庭にかかわる、近年の家庭生活の実態に関する記述である。正しいものを一つ選びなさい。

1 「国民生活基礎調査」によれば、児童のいる世帯のうち、三世代世帯が占める割合は、近年、30%台が続いている。
2 「平成21年人口動態統計」によれば、子どものいる夫婦が離婚する場合、夫よりも妻の方が子どもの親権を行うケースが圧倒的に多い。
3 「平成21年度雇用均等基本調査」によれば、男女とも、育児休業を取得する割合は50%を超えている。
4 「平成18年度全国母子世帯等調査結果報告」によれば、母子世帯になった理由として最も多いものは、死別である。
5 平成21年11月に厚生労働省が発表した数値によると、日本の「子どもがいる現役世帯の世帯員の相対的貧困率」は、OECD(経済協力開発機構)の平均値よりも非常に低い水準にある。

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問題 19.

 次の文は、下線部(2)U児に対する不安な気持ちに対して、P保育士がU児の母親に、まずはじめにどのように応答したらよいのかについての記述である。最も適切なものを一つ選びなさい。

1 「U君は障害を持っています」と断言する。
2 「お母さんの心配な気持ちはよくわかります」と伝える。
3 「将来は何も問題がなくなります」と励ます。
4 「病院でまだ診断を受けていないのは困りますね」と伝える。
5 「まずは家族でよく話し合って、その結果を必ず報告してください」と指導する。

1   2   3   4   5  

問題 20.

 次の文は、下線部(3)の保育所で行う子育て支援の基本についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 保育所は、単独で、保護者に対する相談支援を行ってはならない。その必要があるときは市町村または児童相談所に連絡をしなければならない。
B 子育て等に関する相談支援にあたっては、相互の信頼関係を基本に、保護者の自己決定を尊重する必要がある。
C 保育所における一時保育は、地域における子育て支援の一環として行われる。
D 保育所に勤務する保育士は、乳児、幼児等の保育に関する相談に応じ、助言を行うために必要な知識及び技能の修得、維持及び向上に努めなければならない。

(組み合わせ)
  A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 × ○ ○ ○
4 × × × ○
5 × × × ×

1   2   3   4   5  

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