平成22年保育士試験問題−小児保健

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問題 1.

 次の文は、わが国の母子保健対策に関する記述である。不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

A 母子保健サービスのうち、母子健康手帳の交付、乳児健康診査、3歳児健康診査などの基本的サービスの実施主体は都道府県である。

B 健康診査には、保健センターや保健所などに対象者を集めて行われる集団健康診査と、医療機関等で行われる個別健康診査とがある。

C 小児慢性特定疾患治療研究事業では、指定された病気について医療費の公費負担を行っている。

D 全出生児と保護者を対象に、生後2か月までの全戸訪問指導事業「こんにちは赤ちゃん事業」が育児支援のために進められている。

E 慢性疾患を持っている子どもが保育所で健康に過ごせるよう、他機関や施設と連携を行う場合には、個人情報を共有するために保護者の承諾を必要とする。

(組み合わせ)
1 A C
2 A D
3 B E
4 C D
5 C E

1   2   3   4   5  

問題 2.

 次の文は、乳幼児の身体発育に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

1 多くの乳児は、出生後の1年間で出生時と比較して、体重は約4.5倍、身長は約2.5倍になる。
2 身体発育は、各器官、各部位に均一におこるわけではない。
3 身体発育には個人差があり、発育状況は栄養や疾病などの影響を受ける。
4 身長の計測は原則として、乳児は仰臥位で、2歳以上の幼児は立位で行う。
5 母子健康手帳には、乳幼児の身体発育曲線が載っている。

1   2   3   4   5  

問題 3.

 次の文は、乳児の運動機能発達に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A ひとりで上手に歩けるようになるのは、生後8か月位である。

B 運動機能の発達は、「寝返り→首のすわり→おすわり→はいはい→つかまり立ち→ひとり歩き」の順で進む。

C 運動機能の発達は、「首のすわり→寝返り→おすわり→はいはい→つかまり立ち→ひとり歩き」の順で進む。

D 微細運動の発達は、「手を見つめる→手を伸ばしてつかむ→左右の手でものを持ちかえる→小さいものをつまむ」の順で進む。

E 微細運動の発達は、「手を見つめる→手を伸ばしてつかむ→小さいものをつまむ→左右の手でものを持ちかえる」の順で進む。

(組み合わせ)
  A B C D E
1 ○ × ○ ○ ×
2 × ○ × ○ ×
3 × ○ × × ○
4 × × ○ ○ ×
5 × × ○ × ○

1   2   3   4   5  

問題 4.

 次の文は、乳幼児の発達と生活に関する記述である。不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

A 3歳までは他の子どもと深くかかわって遊ぶことは少ないので、子ども同士が一緒に遊ぶように保育者は援助する必要はない。

B 幼児期は、活動意欲や好奇心が強いが運動機能が未熟・未分化であるため、身体をコントロールする能力の発達促進をはかることが大切である。

C 排尿や排便が自立するようになるのは、通常1歳6か月頃である。

D 原始反射には、非対称性緊張性頸反射や手掌把握反射などがある。

(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C
4 B D
5 C D

1   2   3   4   5  

問題 5.

 次の文は、フェニルケトン尿症に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 新生児マススクリーニングの検査で見つけることができる。

B ロイシンの全く含まれていない特殊ミルクを用いる。

C 治療費は全額自己負担である。

D 放置しておくと、精神機能発達が遅れる。

E フェニルアラニン水酸化酵素の欠損によっておこる。

(組み合わせ)
  A B C D E
1 ○ ○ × ○ ×
2 ○ × ○ × ×
3 ○ × × ○ ○
4 × ○ × ○ ○
5 × × ○ × ○

1   2   3   4   5  

問題 6.

 次の文は、現在日本で行われている予防接種に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

1 DPT三種混合ワクチンとは、ジフテリア、百日咳、破傷風の3種類の感染症を予防するためのワクチンである。
2 DPT三種混合ワクチンは、I期初回1回とI期追加1回を合わせて2回接種する。
3 麻しんおよび風しんの予防接種は、I期の生後12か月以上24か月未満の間に1回と、II期の5歳以上7歳未満の間に1回、合計2回を乳幼児期に接種する。
4 BCGは、結核に対する予防接種であり、管針で2か所スタンプ式に皮膚に押す。
5 流行性耳下腺炎の予防接種は、生後12か月以上の希望者に行う。

1   2   3   4   5  

問題 7.

 次の文は、乳幼児によく見られる疾病に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

1 鵞口瘡(口腔カンジダ症)は、口腔粘膜に不正形のはく離しにくい白色の小斑点ができる浅在性カンジダ症である。
2 蟯中症は、早朝にセロハンテープ片を肛門周囲にはるセロハン法で虫卵の有無を確認し診断する。
3 水いぼは、皮膚面から半球状に隆起した1〜4mmくらいの丘疹で、中央に少しくぼみがあり、伝染性軟属腫ウイルスの皮膚への接触感染で生じる。
4 とびひ(伝染性膿痂疹)は、ブドウ球菌、または連鎖球菌の皮膚への接触感染で生じる。
5 突発性発疹症は、2歳以上の幼児にヒトパルボウイルスが感染して発症する。

1   2   3   4   5  

問題 8.

 次の文は、母子健康手帳に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 交付にはすべての都道府県で、産婦人科医による妊娠の証明が必要である。

B 都道府県知事が交付する。

C 妊産婦は健康診査を受けたとき、必要な事項の記載を受けなければならない。

D 子どもの予防接種歴や発育・発達歴が記載されている。

E 昭和17年に妊産婦手帳が作られ、第二次世界大戦後に妊産婦から小児まで含まれる母子手帳ができ、その後、母子健康手帳になった。

(組み合わせ)
  A B C D E
1 ○ ○ × × ○
2 ○ × ○ ○ ×
3 × ○ ○ ○ ×
4 × ○ ○ × ○
5 × × ○ ○ ○

1   2   3   4   5  

問題 9.

 次の文は、乳幼児の食生活についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 母乳は、最適な栄養組成であり、アレルギーをおこしにくい等の面から、新生児・乳児にとって最も適した食物である。

B 1歳前後は、食べ方のしつけが重要であるため、手づかみ食べはやめさせるようにする。

C 離乳開始後では、母乳はすぐにやめさせるようにする。

D 離乳は、それぞれの子どもの状態に合わせて行うが、その完了時期は生後12か月から18か月頃である。

E 家族と一緒に食事をし、コミュニケーションすることが、いろいろな面での発達につながる。

(組み合わせ)
  A B C D E
1 ○ ○ × ○ ×
2 ○ × ○ × ○
3 ○ × × ○ ○
4 × × ○ ○ ○
5 × × × ○ ○

1   2   3   4   5  

問題 10.

 次の文は、子どもの病気および症状や徴候に関する記述である。不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

A 柑皮症は、手足の皮膚は黄色くなるが、眼球の白いところ(眼球結膜)は黄染しない。

B 百日咳は、夜間に百日咳に特有の咳をする病気であり、新生児・乳児では母体から抗体が移行しているので、重篤化することはない。

C 発疹症に発熱を伴っているときには、細菌やウイルスの病原による感染症であることが多い。

D 流行性耳下腺炎では、必ず両側の耳下腺部が腫れるので、別名「おたふくかぜ」といわれている。

E 1型糖尿病は肥満が原因でおこり、比較的はやく腎不全になる。

(組み合わせ)
1 A B C
2 A C D
3 A D E
4 B C D
5 B D E

1   2   3   4   5  

問題 11.

 次の文は、乳幼児の健康と保育に関する記述である。不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

A 幼児期の食事に関する困りごととして、好き嫌い、むら食い、小食、大食、遊び食いなどがあるが、それをやめさせようと無理強いをすると食事が楽しいものでなくなる可能性がある。

B 保育者の役割として、乳幼児の心身の発達に従い、生活習慣を獲得させ、生活を自立させていくことがある。その際、標準的、平均的な発達を目標とすることは最も重要なことである。

C 小児が健康習慣を身につけていくためには、身近なおとながモデルとなることが必要である。

D 身体が形態的に大きくなることを発育、機能的に成熟していくことを発達といい、発育と発達とは全く関連がない。

(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C
4 B D
5 C D

1   2   3   4   5  

問題 12.

 次の文は、日本の乳幼児の事故および事故防止に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 乳幼児は、その発育・発達段階に応じたさまざまな危険にさらされており、事故の直接的な原因のかげには、いろいろな潜在危険が存在する。

B 乳幼児は、健康、安全な生活に必要な習慣や態度を身に付けられるようにすることが大切であり、積極的な活動や遊び、または、運動やスポーツを行うなかで、安全な行動を身に付けられるようにしたい。

C 平成に入ってから、乳児の不慮の事故死の中で最も多いのは交通事故死である。

D 平成に入ってから、幼児の不慮の事故死の中で最も多いのは窒息死である。

E 幼児は、具体的に目の前にあるもの(例えば遊んでいるボール)を自己中心的に考える傾向が強いので、遊んでいるボールが道路に飛び出ると、幼児もあとを追って行き、事故にあいやすい。

(組み合わせ)
  A B C D E
1 ○ ○ ○ × ×
2 ○ ○ × ○ ×
3 ○ ○ × × ○
4 × ○ ○ ○ ×
5 × × ○ ○ ○

1   2   3   4   5  

問題 13.

 次の文は、母子の生理機能と生活に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

A 乳児が母親の乳頭・乳房を吸うことによって、母体内ではオキシトシンが分泌され、これは射乳を促すと共に、子宮収縮の働きもある。

B 空腹時のわが子の泣き声をその子どもを産んだ授乳婦がきくと、メラトニンが分泌され、授乳婦の乳房や乳腺には比較的多くの血液が流れるようになり、母乳分泌の一助となる。

C 3〜4時間の授乳リズムで寝起きする新生児は、親の睡眠・覚醒リズムを見習うことによって、生後2〜3か月頃昼夜のだいたいの区別が可能になる。

D 乳児の股関節脱臼予防のためには、おむつ交換の時に、無理に足をひっぱったり伸ばしたりして、ぴったりとおむつを当てる方が良い。

(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C
4 B D
5 C D

1   2   3   4   5  

問題 14.

 次の文は、合計特殊出生率に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 20歳から49歳までの女子の年齢別出生率を合計したものである。

B 一人の女性が一生の間に生む子どもの数に近い。

C 日本では、平成20年に1.5を下まわっている。

D 近年は米国の方が日本よりも低い。

E 合計特殊出生率が約2.1を下まわった状態が続くと、長期的には人口が減少する。

(組み合わせ)
  A B C D E
1 ○ ○ × ○ ×
2 ○ × ○ × ○
3 × ○ ○ × ○
4 × ○ ○ × ×
5 × × ○ × ○

1   2   3   4   5  

問題 15.

 次の文は、慢性疾患のある子どもについて、保育所と医療機関との連携等に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

1 子どもが罹りうる慢性疾患には様々なものがあり、症状や対応はそれぞれ異なる。しかし、個人情報保護のため、入園前に診断書の提出を保護者に求めることはできない。
2 慢性疾患のある子どもを保育する上で不明の内容は、保護者の了解のもとに、その主治医と連絡を取り合って解決をはかる。
3 子どもの慢性疾患には、一般的に感染症に注意しなければならない疾患も多い。
4 慢性疾患のある子どもの親に対しては、適切な助言をし、無用な心配をさせない配慮が大切である。
5 親は、自分の子どもに慢性疾患があると初めて知ったときはショックに陥りやすいので、このときは、周囲の人たちが、そのつらい気持ちを受け止めることが大切である。

1   2   3   4   5  

問題 16.

 次の文は、保育所での子どもの健康状態の把握、観察に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

1 子どもの健康状態の把握は、嘱託医と歯科医による定期的な健康診断に加え、保育士等による毎日の子どもの心身の状態に関する観察、さらに保護者からの子どもの状態に関する情報提供によって総合的に行う必要がある。
2 一人一人の子どもの生育歴に関する情報は、母子健康手帳等の活用が有効であるが、その際は、保護者の了解を求めるとともに、守秘義務についても十分配慮する必要がある。
3 毎日の健康観察では、子どもの心身の状態をきめ細かに確認し、平常とは異なる状態があった場合、速やかに見つけ出すことを心がける。
4 観察すべき事項としては、子どもの機嫌、食欲、顔色、活動性等のどの子どもにも共通した項目と、子ども特有の所見・病気等に伴う状態がある。
5 保育中に観察した子どもの心身の状態については、保護者に無用な不安を与えることを避けるため、報告しない方が良い。

1   2   3   4   5  

問題 17.

 次の文は、子どもの生活に関連した家庭と地域社会に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 子どもの健やかな成長や安定した生活は、家庭と地域がそれぞれの機能を発揮することによって支えられる。

B 両親が利用できる育児休業の制度では、現在、父親の利用率と母親の利用率とはほぼ同じである。

C 父親が育児に参加すると、母親の育児不安が低下し、父親自身も父親としての自覚が高まり、人間として成熟していくと言われる。

D 保育所と幼稚園は、管轄省や依拠する法に違いはあるが、ともに生涯にわたる人間形成の基礎を身に付ける場である。

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ○
3 × ○ ○ ×
4 × ○ × ×
5 × × × ○

1   2   3   4   5  

問題 18.

 次の文は、小児の予防接種を行ってはならない者に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 予防接種の接種液の成分によって、アナフィラキシーを呈したことのある者は、予防接種は受けられない。

B 発熱を呈している者や重篤な急性疾患にかかっている者は、予防接種不適当者であるために、予防接種は受けられない。

C 心臓血管系疾患がある者は、予防接種要注意者であるため、主治医の了解と予防接種担当医の充分な注意のもとに接種できる。

D 前回の予防接種で、接種後2日以内に発熱を呈している者は、予防接種不適当者であるため、今回の予防接種は受けられない。

E 妊娠中の予防接種は、すべてのワクチンにおいて禁忌であり、受けてはならない。

(組み合わせ)
  A B C D E
1 ○ ○ ○ × ○
2 ○ ○ ○ × ×
3 ○ × × ○ ×
4 × ○ ○ × ○
5 × ○ × ○ ×

1   2   3   4   5  

問題 19.

 次の文は、保育所内で生じた事故に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

1 事故が発生した場合、必要に応じて迅速に応急処置や救急蘇生を行う。
2 緊急度に応じて救急車の手配、保護者及び嘱託医への連絡等を行わなければならない。
3 緊急時の保護者への説明では、早急にまた簡潔に要点を伝える。
4 事故原因等に関しては、保護者へ具体的に説明する。
5 乳幼児は年齢が低いので、心的外傷後ストレス障害(PTSD)はみられない。

1   2   3   4   5  

問題 20.

 次の文は、保育所にいる乳幼児の健康及び安全に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

A 乳幼児の健康及び安全に関しては、保育所では集団生活しているので、子ども一人一人でなく、集団全体について配慮する。

B 乳幼児及び職員は、手洗い等によって清潔を保つように努める。

C 子どもの心身の状態については、定期的、継続的に、また、必要に応じて随時、把握する。

D 乳幼児の疾病等の事態に備え、医務室等の環境を整え、救急用の薬品、材料等を常備し、適切な管理の下に全職員が対応できるようにしておく。

E 安全対策のために職員の共通理解は必要でない。

(組み合わせ)
1 A B D 
2 A B E 
3 A C D 
4 B C D
5 C D E

1   2   3   4   5  

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結果: