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残り時間
制限時間 30 分
次の文のうち、国際疾病分類第10版(ICD−10)における悪夢に関する内容として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 夢体験自体およびその結果生じる睡眠の障害によって、患者は著しく悩まされる。
B 覚醒時に夢の内容を思い出すことができない。
C 覚醒は睡眠中いつでも起こりうるが、典型的には睡眠前半で起こる。
D 目覚めるとすぐに意識清明となり、見当識がある。
E ベンゾジアゼピン系薬剤などの向精神薬の服用が原因となることがある。
(組み合わせ)
A B C D E
1 ○ ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × × ×
3 ○ × × ○ ○
4 ○ × × × ○
5 × ○ ○ ○ ○
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次の記述のうち、ブロイラー(Bleuler, E.)の述べた統合失調症の基本症状として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 連合弛緩
B 妄想知覚
C 思考化声
D 両価性
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ○
5 × × ○ ×
1 2 3 4 5
次の記述のうち、胎児性アルコール症候群(fetal alcohol syndrome)の患児を診断するときの障害や異常として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
A 出生前及び出生後の発育障害
B 頭部顔面域の形成障害
C 悪性症候群
D 染色体異常
E 中枢神経系の障害
(組み合わせ)
1 A B C
2 A B E
3 B C D
4 B D E
5 C D E
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次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
通園児(3歳、男児)の母親(28歳)。2か月前に第二子を出産。同居している夫の両親に乳児の世話を頼み、通園の送迎を開始した。母親は、送迎時に元気がなく、表情は沈みがちだった。話を聞くと、赤ちゃんの体重は標準的な範囲で増えているが、思うようにミルクを飲んでくれずとても心配で育児に自信が持てなくなったという。最近は食欲もなく、送迎も苦痛だという。
【設問】
この母親に最も疑われる精神医学的問題についての以下の記述のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 対応として、「子どもがいるのに元気を出さないとだめではないか」と強く励ます。
B 治療には休養と薬物療法が有効である。
C 赤ちゃんに対する愛情が実感できなくなる。
D マタニティー・ブルーズ(maternity blues)が考えられる。
E 症状は通常1~3日で回復する。
(組み合わせ)
A B C D E
1 ○ ○ ○ ○ ○
2 ○ × ○ × ○
3 ○ × × ○ ×
4 × ○ ○ × ×
5 × × ○ × ×
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次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
小学5年生の女児。幼いときから母親が何事にも口うるさく、厳しいしつけを行っていた。小学4年生頃から些細なことでも母親に確認を求めるようになった。小学5年生になってからは、中学受験のために進学塾に通い始めたが、国語の書き取りの授業中に漢字の「トメ」や「ハネ」が気になってしまった。気にしないようにしようと思っても気になってしまい、授業中にも泣いてしまうことが多くなっていた。
【設問】
このような状態を表す精神症状として最も適切なものを一つ選びなさい。
1 転換
2 幻覚
3 保続
4 強迫
5 昏迷
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次の文のうち、解離性障害に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A てんかん発作の一種である。
B 国際疾病分類第10版(ICD−10)では、この障害が共有する共通の主題は、過去の記憶、同一性と直接的感覚、および身体運動のコントロールの間の正常な統合が部分的あるいは完全に失われることとしている。
C 症状として、健忘、遁走、多重人格などがみられる。
D 近年、児童虐待との関連が注目されている。
E 解離性同一性障害はこの障害に含まれない。
(組み合わせ)
A B C D E
1 ○ ○ ○ × ×
2 ○ ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ○ ×
4 × ○ ○ ○ ×
5 × ○ × ○ ○
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次の記述のうち、虐待された幼児に見られやすい症状または行動として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 睡眠障害
B 多動
C 情緒的不安定
D 対人関係の障害
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × × ○
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次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
5歳の女児。1歳から保育所に通っているが、保育所でしゃべったことがない。話しかけられると困ったような表情でその場で立ちすくんでしまう。軽く頷くことや首を横に振ることはある。家ではよくしゃべり、家族に対して話しかけることも多い。
【設問】
この子どもで最も疑われる精神医学的問題を一つ選びなさい。
1 表出性言語障害
2 小児期崩壊性障害
3 選択性緘黙
4 学習障害
5 自閉症
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次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
5歳の男児。人と一緒にいることが好きで、知らない人でも積極的に近寄って話しかける。しかし、話しかける内容は相手の年齢についての質問などいつも決まっている。興味のあることには長時間没頭し、終わりの時間になってもなかなかやめられない。一斉の集団活動では他の子どもと同じことをせず教室から出て行ってひとりで好きなことをしていることが多い。予定が突然変更されるとカンシャクを起こして頭を床に激しく打ちつける。
【設問】
この子どもで最も疑われる精神医学的問題について、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 知的障害を伴うことがある。
B 親のしつけが原因である。
C 不注意と多動性が基本的特徴である。
D 思春期までには消失することが多い。
E 薬物療法が第一選択である。
(組み合わせ)
A B C D E
1 ○ × ○ ○ ○
2 ○ × ○ × ○
3 ○ × × × ×
4 × ○ ○ × ○
5 × × ○ × ×
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次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
4歳の女児。保育園の入園時面接に祖母に連れられて来園した。面接者に初対面であるにもかかわらず、話しかけてきたり膝に乗ったりなどして、警戒する様子が見られない。
祖母の話によると、本児が2歳の時に母親に対する父親のドメスティック・バイオレンスが原因で両親が離婚したとのことである。母親は、アルコール依存症で現在入院治療中である。後日精神科を受診したところ、本児は反応性愛着障害の疑いがあると言われた。
【設問】
この事例に関する以下の記述のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 反応性愛着障害の抑制型が疑われる。
B 広汎性発達障害との鑑別を行う。
C 注意欠陥/多動性障害との鑑別を行う。
D 治療法のひとつにプレイセラピーがある。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ○
5 × ○ ○ ×
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